スピーカーのエンクロージャーとして木材を使用するのには、インテリアとしての見た目の美しさだけではない理由があります。

木が持つ素材感は、自然の温もりとやわらかさ。そして、音を響かせ吸収するという、相反する特性も持ち合わせています。また、生き物である木には一つとして同じものがありません。そのため、製品規格が統一された大量生産品では同じように作る事は難しく、木目がプリントされたものなどが多く出回っているのが現状です。

しかし逆を言えば、木が持つ特性を理解し、生かす事でこだわりの音が生まれます。【高井工芸】で使用している「寄木細工」は、数種類の木材を組み合わせたものです。そのため、他の木材に比べて硬さがあり、音の伝達速度が速いといった印象で爽快感のある音を響かせる事ができました。

木材をオーディオ機器に扱うというのは非常に難しい分、素材同士の共振なども考慮しながら音を組み立てていく事ができるのも魅力の一つです。また、長く使う事により使用者の好みに合った響きへと変化していく楽しみも感じられます。

【高井工芸】ではデザイン性に優れた伝統工芸のスピーカーを扱っています。箱根の「寄木細工」は良質な無垢の木材を貼り合わせ、美しい幾何学模様を表現した伝統工芸品です。そのため、材料として仕入れるのは簡単な事ではありません。

【高井工芸】は、箱根物産連合会に加盟する木工芸の事業者として木を熟知しています。箱根寄木細工を生かした温もりあるデザインを積極的に取り入れたスピーカーを製作しています。材料の仕入れから設計・製作まで全て自社で行っているので、他社に真似できない商品をお作りできるのが【高井工芸】の強みです。

【高井工芸】では、神奈川の伝統工芸品である「寄木細工」を使ったスピーカーの他、スーパーツイーターも扱っています。スーパーツイーターを取り入れる事で、高域不足が解消され、音の輪郭が鮮明になります。お持ちのスピーカーと合わせても変化を楽しむ事ができると思います。

高音質をとことん追求したいという方は、デザイン性と高音質を追求した伝統工芸のスピーカーとの組み合わせにこだわってみてもいいのではないでしょうか。