2011年07月25日
5月末に、ベイサイドネット様のミニ試聴会に参加させて頂いた時のスピーカーを、デザインを洗練し商品化の手前まで完成させました。


振動スピーカーを楠の一枚板に当てて、板全体が振動板になるような特殊スピーカーです。
大きさは、W450×H935×D250mmの大型スピーカーです。ですが、BOXを持たないので、この大きさで6.5Kgと軽量。6畳ほどのスペースに最適なシステムです。楠の丸太から吟味し、それを板に製材するところから係わって行かなければ、この製品は出来ませんので、弊社独自の強みを活かし、他では作る事が難しい商品だと思います。板の大きさ、厚み、ユニットとの距離等、試行錯誤の結果遂に完成しました。
板の丸みは自然の反りを活用し、無理に型にはめることなく自然に仕上げています。支柱は1本のみで、ヨーロピアンビーチ材を使って、SPケーブルが材の中を通るように加工しています。これも自分でやらなければ、誰も引き受けてくれない加工です。ベースはラバーウッド厚み60mmで、ピアノブラック仕様。この中にネットワーク回路が入っています。このベースは、DaytonのSPスパイクが後付けできるように、専用の下穴が空けてあります。スパイク事態は、フロアーの傷等の問題もありますので、標準設定はしない予定です。


拘りは、このユニットとそれを支えるアルミプレートにもあります。厚さ10mmのアルミ削りだしプレートを専用に設計し、ユニットの熱を効率良く放出出来るようにしてあります。ユニットも、Daytonの振動スピーカーに手を加え、磁性流体を流し込み、ボイスコイルの熱を直接外部に放出出来るようにしています。また、ユニットとアルミプレートの接合部には、放熱用シリコンを使って出来うる限りの放熱に力を注ぎました。
構造は至って簡単ですが、その分調整が難しく苦労しました。SPケーブルには6NのOFC 1.0A用の高級ケーブルを使い、ネットワーク回路も高級電子パーツを駆使して、弊社で出来得る最大限の性能を作り出しました。
「こんな物でまともな音が出るのか?」と思われるかも知れませんが、これが弊社では最も優れたスピーカーだと感じています。傾向はクラシック向きで、弦楽器やピアノが大変優れています。ピアノの色艶は、圧巻と言えるでしょう。プラズマ等の最近のTVは解像度が高い為、近くで見ていても疲れないと聞いていますが、このスピーカーも同じ様に、大きな面で音を発する為、解像度が高く、近い距離での鑑賞が向いているようです。音の広がりは、一般のスピーカーの比ではなく、6畳程度で至近距離でも、遥かに大きな空間を生み出します。
直径が80cm程の丸太から、無傷な板は数枚しか取れず、節やウロ、または幅等の問題で、振動板の板を選んで頂いてからの製作と、完全受注販売しか出来ないのが現状です。同じ板は2枚と無いので、究極のオリジナル製品と思います。
ごつくて無骨な大型SPより、木目も美しく、一見するとスピーカーらしく見えないデザインですので、リビングのインテリアにも最適かと思います。現時点未定ですが、来月の早いうちに販売をしたいと思っています。