ウッドケースMCカートリッチの試聴




 

このサイトでも以前紹介しましたDENON DL-103 MCカートリッチ木製カバー仕様になります。
何の事は無く、単に樹脂カバーを木に変えただけです。


初めに、オリジナルの103を自分の機材で試聴しました。結果、今までのMMカートリッチと殆ど変わらない印象でした。

「その機材 大丈夫か!」と声が聞こえそうですが、写真でもお判りの様に、友人にお願いしてお偉い方に作っていただいた、首振りシェルとアームの特別仕様です。余計な力が針にかからず、振動も抑え、開放的な音を出します。針は、オルトフォンのF150MkⅡで、昔トリオのターンテーブル標準仕様で、安いけど良い物です。更に国産交換針に変えた物で、高域のきれいな優れものです。
なので、殆ど変わらない印象でした。


では、その中身をそのまま使って木のカバーの物を試聴してみました。

「さっきのが変わらないのだから、こんなもの変わんない」と半分思っていましたが、こちらは劇的の部類に入るほどの変化を感じられました。今まででも曇りが無いと思っていましたが、更に明瞭になり透明感がアップしました。
LPも録音の状態があり、録音が良くない曇った感じの物は、あまり聴かなかったのですが、この針で聴くと実はこんなだったのかと再確認させられます。それほど音の区切りが明確になり、音源の位置関係がはっきり見えてきます。個人的には10万円を超える物よりも性能が出ているように感じます。
余すことなく浮き上がった音は、完全にバーチャル空間を作り出します。音もそうですが、中身が一緒の事でも驚きでした。


黄色い色の木はカヤの木で、囲碁、将棋盤のプロ用で使われ、100万円近い物もあるそうです。こうした小さい造作物では珍しい針葉樹です。

こちらの特徴は、幾分ソフトで全体の厚みが増した感じ。しなやかで落ち着いた印象ですので、クラシックには合いそうに思います。


茶色い方はケヤキの木で、関東では街路樹にようく使われ神社のお社やらんまなどに使われ、硬い材でこちらも国産高級銘木になります。

硬さからでしょうか、ダイナミックレンジが広がった様な印象で、パンチが聴いたと言ったところ。ジャズやロックなどには会いそうかな。


どちらも甲乙つけがたく、気分で使い別けたいですね。

自分のターンテーブルは、そんな事情であまり差が出にくいことから、一般的なターンテーブルであれば「これは!」って感じがする程ではないでしょうか。


なみに試聴に使ったスピーカーは、弊社のフルレンジHC-FR400です。試聴には、スピード感を出せるスピーカーが必要だと思います。


今回は中古の針ですので、65,000円(税込み)で、ヤフオクで販売しようかなと思っています。

もう1本針を都合したらオークションに出すつもりですので、この記事を見て欲しいな~ って思われた方は、お問合せ下さい。
ウエンジ材のツキ板カートリッチスペーサーもセットでお付けします。