部品の入手

アメリカの関税交渉のリミットが7月9日に迫ってきましたが、なんだか殆ど進展していない様で策が無い状態で決裂しそうな雰囲気です。


政治的にはどうなってゆくのか解りませんが、現状スピーカーに係る世界では由々しき事態になってきました。アメリカの対規模商社の製品をメインで使ってきましたが、生産地は全て中国でそれをアメリカ経由で取り寄せています。先日欠品になったユニットを注文した際に、一部は昨年より価格が倍になり、更には入荷の予定が立たない物まで現れ始めました。
結局とんでもなく関税がかかり、その製品の商品力が保てるのか、大量の在庫を抱える事になるのではと中国側に発注出来ない状態に陥っている様です。


国内の代理店やアメリカの倉庫に有る在庫ですら大幅な値上げが発生し、原価が高騰し販売価格の見直しも含め検討しなければなりません。それだけなら企業努力等で対応するのも出来るのかも知れませんが、部品そのものが手に入らなくなる現象が起き始めました。


インドネシアにあるメーカーは、ユニット用の紙が無いので生産できないなんて言ってますが、最後まで手に入るのは紙でしょって言いたいです。売れる見込みが無いのか在庫管理がめちゃくちゃで、製品化には使えなくなりました。その都度ユニット交換に伴う回路の見直しを迫られることもしばしば。安定供給が難しくなってきました。現在のラインナップも既にユニットが手に入らなくなり、生産中止が決まっている商品もあります。


今後、ばったもんでもいつまで販売してるか分からないユニットであったり、怪しい商品でもそれらを使ってでも製品化しなければ、生産することが出来なくなります。こちらも、少しでもお求めやすく良質な商品を開発するために、そんな部品でも品質確認と重ねてご満足いただける商品を作り続けようと思っています。