社長日記

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こんな時代ですので、新商品開発は控え出来るだけ簡素に支出をおさえ、最低限度売れる商品だけを切らさないように生産しています。 いつも木工機器をお借りしている神奈川県の工芸技術所も、コロナで使いにくくなり外出も控えるようにしていることから、全体のフットワークが全く上がりません。


そんな中、HC-TX420の2Wayスピーカーが幾分売れ始めたので、追加で生産を始めました。 また、生産を休止していたリボンツイーター使用のHC-TX400を同一Boxで復活させる計画です。そこまでは今まで開発した商品ですので、何も変化は無いのですが、手持ちの高級ユニットが有るのに気が付き、急遽テストBoxで試聴しています。
TX400のウーハーと取引価格が4倍高のユニットです。75mmのボイスコイル、ブラックファントム、埋め込み型のリード線、なんと言っても大型のネオジムマグネット仕様、グラスファイバーコーン、重量アルミダイキャストフレーム、更には繊細作業を可能とする台湾専門工場での生産とこれでもかと言うほどの仕様です。


ツイーターは同様のリオンツイーターを採用し、同一規格でテストしています。 このウーハーは、音の立ち上がりはもちろん良いのですが、ブレーキングが大変良く感じられます。 要するに音の切れが良くその為に中低域の音の輪郭が鮮やかで、一枚曇りをそぎ落としたかの印象です。 最大の欠点は能率の低さ。100W以下のアンプは不向きでは? 
反対に能率が低い分相対的に低音が豊かで、このサイズでは十分に感じます。 密閉型でこれ以上必要ないと感じる低音ですので、かなりの性能だと感じています。 TX400、TX420と比べ低重心の音で、歯切れが良いが軽い音ではありません。 ユニットの駆動がパワフル過ぎて、滑りやすい台やインシュレータでは落下してしまいます。販売にはシリコン足を付ける予定です。 もう一つの欠点は値段が高いこと。 1~2組ほど試しで製品化してみます

 

緊急事態宣言も一月近くなり、楽しいことがあまりにも無いのでヤフオクでSONY TA2000Fのプリアンプを買ってしまいました。
 
1971年製50年前の製品です。程度が良く全てに問題無く動作します。1977年のオーディオ大ブームの前で、この頃セパレートアンプを買う人はどんな人たちだったのか?
 
PhonoもMM、MCの両方に対応しますし、入力も多いので大変楽です。音は良くできていますが、中音の厚みが薄くトーンコントロールで高域と低音を減らさないと聴きにくい印象です。本当はソースダイレクトで使いたかったのですが・・・
 
元々TA2000は北米輸出用機種の様で、TA2000Fはその後出た国内向けらしいです。電気製品としては50年は耐久年数を超えていますので、コンデンサ(特に電解コンデンサ)は交換しないとまずそうです。そんな部品交換をやって、どのくらい変化するか・・・ちょっと楽しみです。
 

木工屋でもありますので、中身(音)が上手くできたらウッドケースを限界まできれいにする予定。


ツイーターKITを発売しました。
あのいわく付きの商品ですが、遊べるKITとしてそこそこ人気です。音量調整が悩ましいのですが、通常の機材であればコンデンサを0.22uF、大型の機材で音量を幾分上げたい時は0.33uFと調整が出来るようにしました。


改造に自信がある方は、別途ボリュームを付けても良いし、抵抗で調整しても良さそうです。方法等は説明書に記載していますので、多くの知識が無くても問題無し。ハンダ付けの経験と道具があればできるキットです。


某オーディオ系商社の方から依頼を受け、美術館、博物館等の展示関連でのアナウンスをする小型スピーカーとして、それらの専門業者へ販売するとのことから、開発生産しました。


数を定期的に買ってもらえるとのことで、始めの製作費と開発費はこちら持ちで、30組ほど生産しました。当然その時は1インチのフルレンジユニットでしたが。
初めに3セット程注文があり、何でも詳細図面が必要だと言われ直ぐに作図して送り、これで販売すると言ったきり1年ほど、全く注文はありません。
ユニットは当店の1インチフルレンジHC-TX051と同じなので無駄は出ませんでしたが、BOXとターミナルは抱えたまま、最悪です。
これまでに数社と組んで仕事をしてきましたが、良き関係、良きパートナーはでんき堂さんだけです。後はやらせっぱなし、価格だけ叩いて後どうしてくれるの?


そんな時、ふと「遊べるものが出来ないかな?」と思い始め、同じ規格で裏止めのツイーターユニットが有ったのを思い出し、これでKITを作ろうと早速そろえてみました。
それなりのかっこしてます。国産のキハダ無垢材をウレタン塗装で仕上げてますので、見苦しさはありません。サイズも概ね6cm角のキューブ、プッシュ式ターミナルも有りますので、出来上がってからの配線や取り扱いも楽です。
ボリュームが無いのでほぼ全てに対応できるようコンデンサを0.22uFと小さくしています。シャカシャカうるさいことは少ないと思います。


もちろん2W程の小さな抵抗と2.2uF程のコンデンサで、カスタマイズ型の改造も出来そうです。それらの資料も説明書に記載しています。


「これで音が良くなる」などの物ではありませんが、ちょっと高域追加で遊んでみてはいかがでしょうか?今はAmazonだけで販売しています。宜しければ覗いてみてください。


商品サイト:https://www.amazon.co.jp/dp/B08KPD9YT9

 

 


当店では人気のある商品のHC-TX051 1インチスピーカーがあります。
2.5cmでは当然低音は出ません。


でも大きなスピーカーの様に置く場所や空間に悩みたくもない。出来れば合わせて卓上で楽しみたい。そんな思いから小さな専用サブウーハーHC-WX100を販売しております。今月は、そのサブウーハーを10%OFFで販売中。


https://www.highcraft.org/product/253

 

オリジナルスピーカーを販売していますと、アンプとの相性はもとよりスピーカーケーブルに付いての問い合わせも多く頂だいします。


スピーカーケーブルは価格も種類も大量に有って、価格で性能?が決まることもなく音色に至っては調査しようがありません。思ったよりも気に入った物が無く、推薦したいと思う商品に巡り合っていません。それを探す途方もない旅に出る余裕は無く、ならばとオリジナルで製作しました。


写真の物は試作品で、幾分音は気に入っていませんが、現在進めている製品用は個人的に納得できる物に仕上がったと思います。
デザイン的にも美しいわけでもなく、硬くて太くて扱いにくいケーブルですが音色(性能)は気に入っています。そもそも4Nとか6Nとか銅の純度争いには興味が無く、低電気抵抗を競うつもりもありません。そもそもそのことが音が良いと直結しているとは思っていません。


有る部分は気に入っているがある部分はちょっとと言うケーブルを組み合わせ、振動対策、ノイズ対策の処置をしてケーブルを作っちゃいました。
2m、3m、4mの3種類を考えていて、1ペア作るのに2日ぐらいかかる事から、大変高価なものにはなると思います。


音色は、中高域の解像度が高く、明るく華やかさがあります。低域も十分ですが、そこは一般的な極太ケーブル並みでは?

幾分ピーク感のあるスピーカーだと思っていましたが、このケーブルを使って気付いたのですが、このピークってケーブルだったんだって。


2016年にお買い上げいただきましたHC-TX400ですが、何でもマランツにバイワイヤー対応のアンプが有るとかで、ツイーターとウーハーとでターミナルを別けてほしいとご依頼がありました。


他調整も有ったことから、それほどお安くない金額ではありますが有償にて対応させて頂きました。
一般的なアンプでも使用できるように、ジャンパープレートもセットしました。バイワイヤーでは、このプレートを外して使用します。


当店では、10万円を超える商品は殆ど売れませんので、良い音の商品だとは思いますが部品代もかかり、回路パーツも多く12万円超え程の金額出なければ生産できないと考え中止いたしました。設計、開発もそれなりに大変でしたので残念です。

 


既に半月が経ちますが、本格派密閉型HC-TX420をリリースいたしました。


コロナ禍中にStay Homeを満喫できる物、既に始まった景気後退、そんな中で高性能で安価な商品をと思い、サランネット等の付属品を廃止し利益を最大限にカットし、性能重視で製作いたしました。


音の狙いは、まず密閉型のスピード感とクリヤー差を多くの方々にお届けしたいと思っている事。更にこの機種は、より自然で臨場感が高く澄んだ音を意識しました。
と言うより、たまたま入手したウーハーが非常に良かったので、偶然に仕上がった感じもあります。近年のデザイン化されたユニットとは異なり、見た目はぱっとしませんしポリコーンで自然素材でもないですが、自然な音では優れものです。この機種は、90dB近くの能率があります。
ポリコーンは全く外さないコーン素材で、沢山の素材の中でも自然な印象はこの素材が最も優れていると思います。その分特徴が少なく感じられ、それだけにツイーターの役割が重要になります。


ツイーターも大好きな元Vifaの製品で、表現力が高く華やかで元気が出る様な音の印象です。英国やスイスの高級スピーカーメーカーでも採用されていましたので、そう感じていたのは自分だけではなかったと思っています、


確かにユニットは中国製ですが、アメリカ経由の商品ですのでその分部品代が高く、設計、製造を国内で行っていますので、この大きさでこの価格は本当に限界です。それでも、少しでも皆様の足しになればと願っています。


別のフルレンジユニットもテスト中!


このAUDAXユニットは良いですね。でもかなりマニア向け。これを良いと感じる方は少数派だと思います。このテストは殆ど趣味の世界。

 


現在HC-TX051 1インチスピーカー用サブウーハー HC-WX100 が残り2組で現在のデザインが終了し、今後HC-TX102と同様のデザインへと変更いたします。


そもそもオールケヤキ材を使っていましたが、木材の共振が強く樹脂系のタイルを細かく切って、内側から貼り込み共振を抑えていました。しかし、その樹脂材も入手できにくくなり更にそれでもHC-TX102の3面MDFの方が音質が優れていることから、変更することにいたしました。
同一の材だと同一の共振周波数となり箱鳴りが発生します。ホールや映画館用の昔のJBLスピーカーでも、単なる合板製に見えて、種類や厚さ等を細かく指定して製作されています。共振対策は、スピーカー作りの最重要項目でありまた、最も難しい問題でもあります。


MDF材=安価とお考えでしょうが、ケヤキ材との組み合わせの性能と天然材のツキ板を使用すると、ケヤキ材よりも高くなる場合がしばしば。ご理解いただけると助かります。


商品ページ:https://www.highcraft.org/product/253

 

 

ようやく試作品が完成しましたので、HC-TX450(2Way)とHC-FR450(Full Range)お知らせいたします。
基本、Full Range用に開発したBOXですが、良いウーハーを見つけたのでお気に入りのドームツイーターと合わせて2Way仕様も製作いたしました。


コロナウィルスの関係から、必要なパーツ類の入手が不安定なため、しばらくの間受注生産で対応させていただきます。 ご予約時には代金はいただきません。お支払は納品時にてお願いいたします。 ご予約から納品まで2ヶ月ほどお時間をいただいております。


今日では大変少なくなりました密閉型やフルレンジのスピーカーで、それらの良さを十分に伝える商品です。 是非、ご検討下さい。疑問等ありましたらお気軽にお問合せ下さい。


HC-TX450 密閉型2Way :https://www.highcraft.org/product/263

HC-FR450 フルレンジ バスレフ型 :https://www.highcraft.org/product/264


昨日、驚くようなニュースが飛び込んできました。
gooランキングセレクト運営会社様より、「ブックシェルフスピーカーの人気おすすめランキング15選【2020年最新版】」にて第4位になったとのお知らせがありました。 もちろんその商品は「HC-TX051」の1インチ マホガニー材 超小型オーディオスピーカー です。 並み居る大手メーカー、有名メーカーの中で、個人事業のオリジナル商品がランクインしただけでも大変名誉なことで、それも上位で本当にうれしく思います。


15選の価格を比較してみると、この小ささでも安い方には当たず、値段が高すぎると批判を受けてきた私達としては、ご理解下さるお客様がこんなにも多くいらっしゃることに心より感謝申し上げます。 特に代表する口コミでは、これ以上ない表現のものを選んでいただき、口コミを寄せて頂いた方と編集者様にはとても感謝しています。


今年も頑張って生産し販売してゆきます。更に認知していただければ幸いです。
他にもいくつか販売、開発しておりますので、そちらも宜しくお願いします。


gooランキングセレクト掲載ページ:https://ranking.goo.ne.jp/select/8568


商品ページ:https://www.highcraft.org/product/243

最近、子供用の木の椅子作りを大学生に指導しました。
角のみ盤を使い、ほぞを切って鉋も使わせました。丸太から大きなバンドソーで引いただけの洗い板から、製品を組み上げクリヤー塗装まで仕上げました。


こんな古臭い技術を体験させることの意義については、色々な意見があるかと思います。しかし、極一般的な釘打ち用の金槌の、両側の違いと正しい使い方を誰一人知りませんでした。小学校によっては指導している所も有るようですが、こんな身近な物まで割愛する教育に成っているようです。


グローバル化に伴い、勝ち残れる人材育成は大切でしょうが、物作りに置いてはあまりにも後退しているように感じます。やめろと言われても、考え作り出すのが日本人だったように思います。オーディオなんて正にそう。本当に必要な人は殆どいないのかもしれません。それでも探求し続けます。ほんの数名の良いと言ってくれる人たちのために、そして自分のために。


ノーベル賞受賞者が将来の研究者を危惧していますが、物作りも同じ危機に遭遇しています。知らない若者が悪いのではないのです。知らないという事は、彼らの選択肢からそのことは始めから排除されています。多くの若者の将来への選択肢を狭めていることも今の社会の実態です。研究や物作りは、彼らにもっと開かれるべきでしょう。


昨日、小田原のパブリックビューイングに行ってきました。地元小田原市は、ワラビーズ(オーストラリア)のキャンプ地になっており、大勢の市民がワラビーズの応援で盛り上がっていました。


試合は残念ながらイングランドに負けてしまいましたが、決勝トーナメントにも進出し活躍してくれました。優勝候補とも言われる強豪チームが、キャンプ地として選んでくれて誇らしく思います。大会終了までいてほしかったのですが、これも勝負、スポーツですので・・・
小田原の思い出が、少しでも選手やオーストラリアのサポーターに残ればと思っています。また、いつの日かこの地に来てくれればうれしいことです。


ご覧の通りの地下街の一角、適当な空間で天井は高く壁や床は石張り、音響的には最悪ですが、流石プロオーディオですね、適当に楽しめる音質まで調整しちゃいます。表現力や個性、空間表現や音のディテールなど、ホームオーディオではうるさくこだわるところでしょうが、「聴きやすい」の基本を全うすることの難しさは知っているつもりです。良く研究されています。

残念と言いますか悔しい出来事がありました。

HC-TX051 1インチフルレンジは当店としては売れている商品で、主にAmazonで販売しています。
今までも返品はあり、その殆どがアンプ内蔵PCスピーカーと勘違いしての返品の様に感じていました。今月に入りまた返品があり、いつものそれかなと思っていたら、今回は全く別の状態でした。

音の不調と記されていたのですが、発送時点の音と全く違います。
この症状は以前にも体験したことがあり(自らのテストで)、多分、いえ、確実にそれが原因していると思っています。それは、どこぞかで販売されている音質改善CDもしくはエージング用CDの再生と思われます。何を使ったかも大体解っていますが、要するに特殊な電気信号を送って、ボイスコイルの電気抵抗に変化をもたらすCDです。

 

こんな物持っている人は殆ど居ないと思いますが、それを流してユニットを使えなくしてしまったのです。それで返品。これらの音質改善策は自己責任のはずですが、その結果をスピーカー販売側に押し付けた格好です。ひどい話です。しかも傷入りで帰ってきましたので、ユニット交換だけでは済まなく、再度販売する事が出来ません。

商売をしていればそんなものでしょうが、不愉快です。

1インチほどの小口径ユニットは、反射と反作用から音作りをしているようなもので、物理抵抗や電気抵抗も加味しながらバランスで調整された商品が多く見られます。ですから、それらを無理に変化させてしまうと満足な音ではなくなるばかりか、元に戻すことが出来ません。
使い込んで音を良くする以外の方法は、選択しない方が良いかと思います。


HC-TX102が新しくおなりました。
ぱっと見あまり変わりませんが、MDFの上のツキ板が黒檀からインドネシア産ローズウッドに代わりました。


黒檀は高級感が有って良かったのですが、ツキ板の厚みが薄く品質が確保できない問題がありました。製造元でも対応が出来ないそうで、今回木目の美しいこの材に変更しました。
音の差は全くありません。今までと同様小サイズでダイナミックだと思います。カメラの三脚にもセットできるので、いろんな事が出来るのでは。


7月8日まで15%OFFにて販売中。


https://www.highcraft.org/product/111


HC-TX400は高級パーツをふんだんに使い、密閉型の良さを最大限に伝え、つながりの良さとスピード感が持ち味の良くできた方のスピーカーでした。


これらの商品は、世間ではいくらでもあり一部の有名メーカーですら、この商品の半値以下で販売していることもあり、今後売れてく見込みが立ちにくくなっています。
今回のロットでは、製作中に少々迷いがありツキ板の仕上がりが悪くなってしまいました。そんなことなので、限界までお安くして販売いたします。これを以って生産終了と考えています。

 

大変良い物を借りることが出来ました。
城下工業さんのSWL-AA1 真空管アンプです。


大きさもA4サイズ、重さも3.7kgと置き場所を選ばない。重量配分もまずまずで、他の真空管アンプの様にトランス側に重量が集中して、持ち上げにくいなんてこともありません。

デザインも今風で、インテリア性も高くお部屋の印象を損なうことなくマッチできると感じました。とにかく全て扱い易い、これが最初で最大の第一印象です。


機能的にも無駄な物はなく、と言ってもアナログターンテーブルまで接続でき、デジタル派、アナログ派どちらも自由にセッティングできます。

ターンテーブル横に置いてなんて、なんともカッコ良いですよね。針はММのみで、МCには昇降トランスが必要です。
それ以外にトーンコントロールだけがあり、これでスピーカーの自由度も上がると思います。う~ん、なんとも扱い易い。


さて、ここからが本題。音の印象は結論から言って「無色透明」です。色々な感じ方はあるでしょうが、自然で心地よく曇りや濁りをあまり感じない。

価格帯から考えても、真面目なオーディオ機器としての価値は高そうです。
無色透明のデメリットは、はっきりした特徴が無いとも言えます。だからこそ飽きがこないと感じました。そこで、弊社としてかなり異質な提案をさせて頂きました。
単なるインテリアグッツに終わらず、オーディオの魅力を発信できる、本格派オーディオ機器として位置付けても良いのではと考えました。
100万円もかけなければ、満足なオーディオとは言えないなんて根拠のない世界を壊せるとも感じました。


写真にある弊社のスピーカーは、大変個性的なスピーカーです。元フランス老舗メーカーAUDAXのフルレンジで、ジャズバーかライブハウスに居るかの様な、

音の鮮度とリアリティーを持った、中音域を聴くためのスピーカーと思っています。
低音重視の現代では、こんな商品は市場にありませんから。真空管アンプ好きの方は、むしろ中音域の艶やかさや鮮度を重視されているのではないでしょうか。
音の軽さ、スピード感はこのユニットは最高です。このアンプが、艶やかさを演出してくれます。ですが、そのままBOXにはめても満足な音にはなりません。
そこを調整しているのが弊社の技術です。(自画自賛)


そこはともかく、中音域にこだわる方にはこのアンプは有効です。「無色透明」の魅力がここで発揮されます。聴かなきゃ損です。

そもそも片側3.2Wのアンプに重低音を求めるのがナンセンス。8インチウーハーユニットでは満足にドライブできません。
シングルアンプから考えても同様です。このスピーカーは、能率が94dBありますから、全く不足感はありません。
ビンテージファンが言われる、「上も下も追いかけない」が正にこのシステムです。これでアナログを聴いてほしいな。


この様なシステムをお探しの方には、上記の内容で何が起きているのか、何を考えているのか手に取るようにお解りのはずです。

何とか実現できたらと思います。


余談ですが、カタログに「真空管が魅せる、暖かな音をリビングに。」とありましたが、暖かな音には程遠いようです。

そもそも真空管の暖かさの一つは、調整不足にあり不安定さを聴いている場合もあります。
そこを徹底して取り組んだエンジニアと、音に対する妥協を排除した城下工業さんのスピリットを強く感じます。
暖かい音的なものを出すには、大型良質の出力トランスが必要です。ペアで10万はするでしょう。
ドイツ製の真空管アンプでは、竹を割ったような明解の音もあります。真空管アンプ=暖かい音はそもそも間違いです。
ですが、このすっきりした音の印象は正しく真空管?かと思いました。
また、前段、付属の12AX7の真空管をSOVTEK 7025/12AX7WB に変えたところ、中域に張りが出て高域のきつさも殆ど感じなくなりました。
これは合っているように、思います。こんなことが出来るのも真空管アンプならではですね。


You Tubeで配信するための動画を製作中です。
超自然スピーカーをイメージして、1インチのフルレンジを白樺の丸太に収めました。


木の皮は、経年変化で剥げ落ちるものですが、それをそのまま活かそうとすると難しい事に気が付きました。ウレタンで固めてはいますが、ユニット穴の削れた部分は色が変わって微妙な感じだし、やはり表面(皮)の部分は弱く、扱いに注意が必要です。


売り物とするか否かは熟慮中です。