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かれこれ9年ほど前になりますか。知人から譲り受けたエレクトロボイスのPro-8Aという20cmの2Wayユニットで、トールボーイのスピーカーをお勉強のために製作しました。
5年ぶり?もっとですか、久しぶりに音を出したら中音域で激しいノイズが出ます。真ん中の大きなダストキャップ内でごとごと動く構造物があります。やむなく接着されているダストキャップをカッターで切り取り問題を確認したところ、ツイーターを固定しているボンドが劣化で剥がれ落ち、ツイーターそのものが動き回っていました。
シリコンボンドで再接着し修理したのですが、こんな構造になってたのですね。ツイーターの台座は0.5mHほどのコイルで、外側からコンデンサは確認できません。マイナス側につながったコイルはツイーター用の様で、高域カットのコイルをどのような目的で使ってるのか、良く分かりませんでした。
既にダストキャップも接着し直してスピーカー内部回路の見直しも済ませましたが、そもそもこのスピーカーの使い道がありません。今後いつまで保管するか・・・・
このユニットも、既に生産中止のようですしヤフオク等でも中古品が出回っているそうですが、物を見ると正当な価格とは思えない金額で取引されているようです。
もともと1万年弱/本 ですがそれも殆ど送料ではと思えるほど簡易な作りです。ペアで4万円なんてどうかと思いますが・・・ さらに経年変化でツイーターが台座ごと取れる問題もありますのでご注意ください。
安い家賃で借りている古い倉庫ですが、長いこと3階を利用していましたが、2階へ引っ越しをすることになりました。
驚くような理由なのですが、2階から3階へ行く外階段の段が抜け大変危険な状態になってしまいました。水道やトイレもない場所なので格安なのですが、そのような物件はほとんど無くオーナーに無理を言って使っていない2階を借りることにしました。個人情報もあるので写真は載せられませんが、2階の状態はめちゃくちゃで、そこにある全ての物を処分したいとオーナーから告げられたため、その片付けから始めることになりました。
大量の鉄くづ、無造作に組まれた木の棚、使えそうにない電気工具類、その他もろもろ仕分けだけでも頭がおかしくなりそうな量でした。ちょうどそのころ梅雨明け直後の異常気温の時で、すっかりばててしまいました。
2階の片付けがほとんど済んでも、今度は自分の物が多すぎてこれを移動整理するのに体力を使いすぎてしまいました。3枚目の写真は片付けが済んだ3階です。このスペースを利用して、彫刻作品の撮影スタジオにしばらく使おうと考えています。
商品作りも後回しになって、新しい物の開発もずーと後回しになってます。4インチほどの同軸ユニットを使って点音源2Wayをやろうかとは思ってますが今、世の中がこんなに悪い時に売れるのだろうかと尻込みしています。
中電MG-3675MMカートリッジ+ユニバーサル回転式シェルを発売しました。
初めは3セットだけですが、評判が良ければ続けたいと思います。
60年ほど前のプレーヤーでそんな立派なLPも無く、豪華なMCカートリッジを使うほどではないのですが、DENONの103 MCカートリッジを使っていました。これは針が折れやすく、余計な神経を使ってもストレスになりますし、回転シェルを作りましたので最近ではMMばかり使っています。
聴いた印象でもそれ程の遜色もなく、太い音を好むならMMの方がよさそうです。繊細さに難があるのでしょうが、シェルの特性でカバーも出来ているし、最近大幅に値上げしたMCを無理して使うこともないと考えてこの組み合わせで商品化しました。
MMは針に小さなマグネットを抱き合わせた構造ですので、針先だけの交換が簡単です。しかも5~6千円で購入でき、更には同型の別種類の交換針を使うことも出来ます。G-3675だけでなく丸形針のG-3605、サファイヤ針まで使えるそうです。(オーディオ店店員談) 重量も全部で18g弱、扱いがだいぶ楽だとは思いませんか?
G-3675は特に繊細な音を出しますが、まとめ方はオルトフォンとはまた違ってパワフルな印象です。ジャズには向いているのかと思います。
あのONKYOも破産申請をするそうで、パイオニアのブランドも無くなるのか?こんな状況だからこそ?少々変な商品も必要だと思ってます。近い将来、この分野も後継者がいなくなるのでしょうね。自分はもう少し頑張ります。
未だコロナが収まらない中、今度は有り得ない戦争です。
材料や購入部品が2割以上値上げをして、全く今までの価格では対応できなくなりました。既に一部の商品で値上げをしましたが、売れなくなっては意味がありません。
最近では急激な円安が進み、G7中では金利引き上げをしていないのは日本だけ、唯一低金利金融緩和を続けています。上げられない理由も分かるのですが、仮に不況になって税収が激減するのであれば、国際長期金利が上昇しても、円安を抑えた方が得な場合もあるのでは?
明日どうなるかわからないほどの昨今ですので、過去の政策にとらわれない方針を示してほしいと思います。
まさか21世紀になってこんな戦争が始まるとは、考えてもみませんでした。
今ウクライナで起きている報道を見ると、本当に心が痛みます。上げた拳の下ろし場所が見いだせないロシア、アメリカ、NATO・・・
今すぐにでも戦争を終結し、ウクライナの主権を守ってほしいと思います。
コロナ禍も商売に大きく影響し、国の補助金を申請したりしていますが、オーディオでは最もマイナスなのは「不幸」です。世界でこんな大きな不幸があれば、だれも音楽をゆっくり聴きたいとか、少しでも良い音で聴きたいなんて思いまはなえてしまいます。
想像通りひどい状況になってきました。こちらも限界まで頑張ります。
起業した当初のテスト用のウーハーが出てきました。
今はTympanyになってしまったデンマークのPearess 4インチウーハーです。確か今は6インチだけが残りその他の大きさは生産中止となった物です。
小さくて、デンマーク系にしては少々重たい音で、能率も高くは無いのですが希望を持って始めた最初のユニットですので、5リッター程の小さめのスピーカーを趣味で作ろうかと思っています。
暇が無いので、当分実現は難しいと思いますが、思い出の品でもあり思い切ってウーハーよりはるかに高い高級リボンツイーターと合わせようかと考えています。
サイズ的に密閉型は不向きでしょうからバスレフのBOXにして、なんだかしゃれた事が出来ば良いかな。2,500Hz程度のクロスでしょうね。
長らく生産してまいりましたHC-TX400ですが、昨今の物流混乱や送料の高騰等、遂にウーハーパーツの入手が困難になり(金額も高くなるばかりで)当店でも残り2組となりました。手持ちの在庫は無くなりましたので、残り2組は来年2月以降になると思います。
おんぼろのテストBOXで調整しているのはそのHC-TX400の後継機になります。
まだ安定して入手できるウーハーと合わせ、ネットワーク回路の前面見直しの最中です。内部回路やウーハーの仕入金額がだいぶ高くなり、HC-TX400より1万円ほど販売価格が高くなるのですが、同様のテイストをお楽しみいただけるよう、物になるように努力しています。
多くの事が不安定な昨今で、TX400のウーハーも入手の保証が無く、今後同型での生産は困難になってきました。評判が良く今後も生産したいのですが、代替のウーハーが必要な状況です。
どうせならしっかりした物を選ぼうと考え、デンマーク製のScanspeak ウーハーを購入し、テストを始めました。 価格はだいぶ高くなってしまうのですが、もう一歩先のスピーカーを目指しての挑戦です。 と勢いよく始めたのは良いのですが、これが久しぶりの難関ユニットでした。
グラスファイバーコーンで裏側がビスコロイドの様にべたべたして、定在波を軽減しています。 流石デンマーク製で、作りが非常に丁寧。落ち着いた雰囲気で見るからに良い印象です。 コーンが軽く軽快な音が出て鮮度も良く、伸びやかな中音ですが、低域はこれまでのTX400より若干弱そうです。
さて、難関なユニットとは何かですが、通常のハイカット12db/oct以上が使えなかったことです。 高域に向かって急激にインフィーダンスが上がることから、単にコイル一発では全くコントロールできません。 並列にコンデンサをつなぐと、2kHから3kHが強くなりキャーギャーとした刺さるような音になります。 どうしても6db/octに補正回路(コンデンサ+抵抗)は不可欠です。
ここまで出来て更に壁にぶつかりました。そもそもウーハーとツイーターを深くかぶらせる方法しか受け付けないので、 リボンツイーターではこのウーハーとつなげることが出来ないことに気が付きました。 実際何をやってもダメでした。6db/octを選んだ時点でソフトドームツイーターしか選べないのです。
結局、予定にはなかったTX420ソフトドーム仕様のスピーカーの別仕様になってしまいました。 TX420のツイーターユニットもそれなりに高級なのですが、更に高性能な物を選べばもっと良くなるのかと思いましたが、 中高音域を楽しむには有効に感じます。もう少し調整したらTX421で少量?販売する予定です。
解像度が高いのにソフトで気持ちの良い音に仕上がりました。
密閉型3兄弟のHC-TX400,401,420の在庫がようやくそろいました。部品がそろわず一向に進まなかったのでようやくです。
残念ながら、TX400は今後ウーハーの入手が難しく10セット限りとなりました。お求めの方はお急ぎ下さい。
HC-TX400の部品が入手できる目途が立ちましたので、2組だけ生産しています。
今週末にウーハーが届きますので、販売出来そうです。
今回10セット分部品が手に入りましたが、今後ウーハーの入手が困難で今回の10セットを持ちまして生産終了にしました。極めてこだわった設計に高級機並みのネットワーク回路部品、つながりを限界まで調整した機種ですので、別のウーハーにすると設計見直しになり同じ性能が出ても同価格では困難になってしまいます。
既にお使いのお客様の評判も良く、同じタイプのスピーカーが少ないせいか好んでお使いいただいております。最後になりますが、是非この機会をご利用ください。
オリンピックが始まりました。
日本の選手たちの活躍が眩いばかりです。
この活躍に、コロナで疲れた心も幾分和み、前向きな気持ちにさせてくれます。大変感謝しています。
野党の有名議員の発言ですが、オリンピック中止を訴えたからと言って、応援してはいけない理屈はない。とおっしゃっていましたが、確かにそうかもしれません。
ですが、個人的に一言。「中止だったら、この素晴らしいパフォーマンスや感動は無かった事をかみしめてほしい」
それなくして応援してもいいんだなんていうから、手のひら返しとか言われちゃうんだよね。
強引に突破するのではなく、道理をわきまえてほしい。
何年も前から作ろうと思っていた回転シェルの試作品が出来ました。
オーディオテクニカさんのアルミシェルを使い、7㎜程のボールベアリングを仕込んで、カートリッチ(針)そのものが回る設計になっています。
元々知人を返して東大の名誉教授にその方の理論に基付く回転シェルを作っていただき、10年近く個人使用として使ってきました。それを簡略化し商品化してみました。
試作段階ですが解放された音の印象で、それほどの針でもないオルトフォンのMMカートリッチでも十分に堪能できます。 取り付け穴位置、先端の重りの位置、MCカートリッチとの相性、などなど試してみたい事も沢山あります。
後は生産性とデザインでしょうか。
当店での高額商品をお買い上げいただきましたお客様から、とても丁寧で貴重なご意見ご感想をいただきました。 これほどの長文でお寄せいただきましたことを感謝申し上げます。
2021/5/23日現在の感想です。
「良い音=自分の好きな音」の追求は永遠なものである。 HC-TX401とHC-TX500を購入したので、両者の違いを説明する。 オーディオは人間に近い所から揃える必要がある。 スピーカー→スピーカーを置く環境(スピーカーの環境)→アンプ→プレイヤー の順に説明する。
1 スピーカー 高井工芸のスピーカーのユニット以外は、日本製ハンドメイドで、スピーカーが高価になるほど、 オーディオ環境も高価になる。 HC-TX401の定価は143,000円で、HC-TX500の定価は638,000円で飛び抜けて高価である。 4.46倍の価格の違いがある。 HC-TX500は、 厚さ約3cmのホワイトオーク使用したティアドロップ型、パシップラジエータ方式の2ウエイシステムで、 約7インチ(18cm)のウーファーと30mmシルクソフトドームの最高級モデルの試作品であり、 高価なユニット、高価なエンクロージャー、パシップラジエータ(昔のドローコーンの事)の採用と KRYNAのスパイク+インシュレータを設定して、定格感度レベル:84.8dB/2.83V/1mの能率である。 スピーカー自体の機能が珍しい。パッシブラジエータの低音が良い。 能率の低さで非力のアンプでは十分にドライブできない。
特徴、 HC-TX401は密閉型2Wayを追求しており、低音を出すために5.5インチ(14cm)のウーファーと、 3.8cm2の大型振動板を波型のリボンツイーターを使用しているが、定格感度レベル:84.2dB/W/1m の能率の低さで非力のアンプでは十分にドライブできない。 フルデジタルアンプは、マランツM-CR612(電源が入らなくなる初期故障が多い)の パラレルBTLドライブ機能(BLTは随分昔の機能)をモノアンプ2台ではなく、 内蔵4cHアンプを2cHに合成して使用する機能である。 フルデジタルアンプの選択は唯一無二である。 アナログアンプは、HC-TX401とHC-TX500ともにセパレート型(50万円位)が必要であり、 高価なプリアンとメインアンプ(プリメインアンプでも可能)の構成でないと十分な機能が発揮出来ない。
HC-TX401とHC-TX500ともウーハーの力が強く、大きな音ではウーハーの振幅振動で スピーカー全体が動き、滑りやすいインシュレータやスピーカースタンドでは落下の恐れがある。 HC-TX401の3.8cm2エアモーターリボンツイーターはHC-TX500の30mmホーン型シルクドームよりも 高音がはっきりしているように感じる。
2 スピーカーの環境 スピーカーは床に直接置いてはならない。 床が低音の振幅振動で震える。 (1) インシュレーター (2) スピーカーボード、大理石(最低3cm) (3) スピーカースタンド (4) スピーカーボード、御影石(最低3cm) (5) 効率の良いスピーカーケーブル (1)〜(5)の環境は必ず必要です。
3 アンプ フルデジタルアンプは、マランツM-CR612、セパレート型(50万円位)が必要である。 自分の好きな音が駆動できるアンプを見つける必要がある。
4 プレーヤー マランツM-CR612はプレーヤー内蔵型であるが、内臓のプレーヤーは極端に音が悪いので、 プレーヤーの機能毎にセパレート型を購入必要がある。
5 スピーカーユニット HC-TX401 エア・モーション ツィーター Dayton Audio AMT Mini-8 エソテリック・シリーズ 14cm ウーファー Dayton Audio ES140TiA-8 定格感度レベル:84.2dB/W/1mの能率
HC-TX500 30mmクロス導波管搭載ツイーター Wavecor TW030WA12 エソテリック・シリーズ 18cm ウーファー Dayton Audio ES180TiA-8 定格感度レベル:84.8dB/2.83V/1mの能率 スピーカーユニットの原価はHC-TX401の方が高い。 Titan(タイタン) HC-TX500は、ティアドロップ型の針葉樹材積層BOX、 180mmアルミコーンパッシブラジエーター、 インシュレーターはKRYNA製のスパイク、インシュレーター一体型、 全面パネルは厚さ約3cmホワイトオーク の構成でパッシブラジエーターを使用した珍しいスピーカーである。 定格感度レベルは、HC-TX401とHC-TX500ともほぼ同じなので非力なアンプでの駆動は難しい。 マランツM-CR612のパラレルBTLドライブ機能を利用すると、唯一安価なアンプでの駆動が可能である。 スピーカーやアンプを十分な時間をかけてエイジングすると音質が向上する。
以上の事を考慮して、自分の好きな音の追求は永遠なものである。
2021/5/28日現在の感想です。
「良い音=自分の好きな音」の追求は永遠なものである。
HC-TX500はあまり問題はないが、HC-TX401には問題があるので中心に説明する。
オーディオの音源はCDが採用している“44.1kHz、16ビット”のSpotify Premiumを利用している。
1 オーディオ構成
HC-TX500
ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE-SP
デジタルオーディオセレクター AT-HDSL2
DSP AVコントロールアンプ AVC-3000DSP
ハイレゾ対応プリメインアンプ CXA80 SLV [Silver]
ブックシェルフスピーカー HC-TX500
HC-TX401
ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE-SP
デジタルオーディオセレクター AT-HDSL2
CDレシーバー M-CR612[Black]
ブックシェルフスピーカー HC-TX401
HC-TX500はセパレート方式のアナログアンプ、HC-TX401はフルデジタルアンプを使用している。
2 HC-TX401の問題点
(1) 5.5インチ(14cm)のウーファーを使用しているが、エンクロージャー(Box)の
サイズが小さいのと軽いので、ウーハーの力が強く、大きな音ではウーハーの振幅振動で
スピーカー全体が動き、滑りやすいインシュレータやスピーカースタンドでは落下の恐れがある。
(2)HC-TX500は、KRYNAのスパイク+インシュレータ設定してネジ止めしているが、
HC-TX401にはインシュレーターの設定がないので、ウーハーの振幅振動により、
スピーカーが勝手に動いてしまう。
oyaide INS-BS INS-CF インシュレーターセットを使用しているが、3cm厚の蛇紋岩の上に、
インシュレーターを置き、その上にHC-TX401を載せて利用しているが、余りにも振幅振動が、
大きすぎて、3つのINS-CFの上で滑って勝手に動いてしまう。4つ使用すると1つは浮いてしまう。
HC-TX500のようにネジ止め穴があると簡単にインシュレーターは取付けて、滑ることもないと思われる。
HC-TC401は取付け穴がないので、市販のインシュレーターを両面テープで付けることも考えているが、
両面テープを使用しないインシュレーターを手探りで探している次第である。
インシュレーターは、大理石(蛇紋岩)の上に置いたスピーカーの音質を決定づけるので、
慎重に探す必要がある。
元々、高井工芸でインシュレーターのオプションがあれば簡単に利用できるが、
世の中に沢山あるインシュレーターの中で「自分の好きな音」を決定するものを探すのには時間が必要である。
アマゾンのプライム商品の中で選択して見つけ出す必要がある。
アマゾンのプライム商品は返品ができるので、試しに購入しても届いたイメージが違うものや、
実際に使用しても使い勝手が悪いものや、使うと危ないものや、
アンマッチのものは利用できないので、自分の好きな音に対してやってみないとわからない。
次は、
東京防音 防振対策用品 AVインシュレーターTHI-425 Ф40×厚11mm 4個入
に挑戦する予定です。
3 最近買った、昔のスピーカー
ONKYO D-200II Liverpoolは1989年発売、DIATONE DS-200ZAは1994年発売されている。
昔のスピーカーは、2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型防磁タイプ(EIAJ)で、
D-200IIの出力音圧レベル 89dB/W/m、DS-200ZAの出力音圧レベル 90dB/W/mで高効率的なスピーカーである。
ユニットは低域用:16cmコーン型、高域用:2.5cmドーム型であるが、
D-200IIのクロスオーバー周波数 2400Hz、DS-200ZAのクロスオーバー周波数 5kHzでウーファーは直接の接続になっている。
バスレフ方式であるが、大きく違うのはバスレフのダクトの位置である、
D-200IIはリアダクトにバスレフのダクト、DS-200ZAはフロントダクトにバスレフのダクトがある。
両者共に古いので、ウーファーのラバーエッジの交換がしてあり、数百時間程度鳴らし込まない(エージングを行わないと)と良い音が出ない。
現時点では、D-200IIがHC-TX500とHC-TX401に近いと思われる。
個人の好みは、フロントよりリアにダクトがある方が好みのようである。
バスレフは位相反転型のフロントダクトやリアダクト、密閉型があり、
底面にポートの出口を設けた応用型のドロンコーン方式はバスレフ型となる。
バスレフ型はエンクロージャー内の空気バネの強さとポート内の空気の質量(重さ)によって共鳴がおこる。
密閉型で十分な低音を得るには大きな容積を必要とする。
ドロンコーン方式のバスレフ応用型のHC-TX500、密閉型のHC-TX401の根本的に大きな違いである。
HC-TX500はドロンコーンで低音を増幅して再生しているが、
HC-TX401はエンクロージャー(Box)を大きな容量にすると良いが、今のままで低音を出すには、
重低音の出るウーファーのユニットが必要であり、Dayton Audio ES140TiA-8を使用している。
自分の好きな音の追求は永遠なものであり、まだまだ続きます。........
準備は出来ました。来週早々に塗装に出します。
さて、これだけ販売できるか不安ですが、挑戦です。
中古で販売する事を目的に調整中のプリアンプです。 今話題の東芝の国内ブランドだったAurex 往年のファンには懐かしいブランドです。
40数年経つことから、電解コンデンサの交換やその他オペアンプ、フィルムコンデンサ、電源ケーブル等オリジナルに拘らない変更をして、昭和レトロをインテリア用品化して販売する計画です。 この当時はシステムコンポが流行り、テープデッキやチューナーを重ねて使うのが一般的で、個別に使用することからサイドウッド、天板ツキ板貼、ウレタン塗装と外観も変更しました。
構造はいたってシンプルな製品ですので、今でも結構な音で楽しめます。めちゃくちゃきれいにしましたから、大変でした。 そのうち販売します。
50年前のSONY TA2000F プリアンプのメンテナンスが終わりました。
コンデンサ類を交換し電源ケーブルを改良しました。
元から有ったウッドケースのツキ板を貼り替え、ウレタン塗装してパネル類もクリーニングしました。
初めからとてもきれいでしたので、それほどの手間はかかりませんでしたし、何より知識が無く修理は出来ませんから助かりました。少々お高めでしたが、その分当然の価格だったのでは。。。
トランジスタも探せば互換性のある物は見つかるとは思うのですが、一番問題がありそうなSONY IT243 5547 と言うトランジスタが全く分かりません。真ん中の足を切って2本足で使用していて、一説にはツェーナーダイオードの代わりにしているとか・・・ 結構重要な部品だそうです。この代用品をご存知の方はいらっしゃいますか?
当分使えそうです。フィルターやトーンコントロールは殆ど使わず、テープはデッキを持っているだけで今では考えられません。普段使いには機能が多すぎますがとても便利です。
写真がぼけてしまいましたが、概ね部品交換は終わりました。
50年の歳月で、部品も小さくなりだいぶすっきりしました。特に電源平滑用コンデンサは取り付けの都合から、大きさで探していたのですがご覧の通りだいぶちぐはぐになってしまいました。 この機種は輸出用でもあり220v対応で設計されていますので、電源用の小さい方のコンデンサはそのための物ですからこれで良いでしょう。 電源コードもべたべたでしたので、3P電源コードに変更しました。NとLを間違ったりでじたばたしましたが、こちらも後ろすっきりとなりました。 部品の購入ミスで、足りないものが有るので全ては終わっていませんが、他に必要な部品が出るまでしばらくはこの状態で使用します。そんなことで、Phonoイコライザー基盤は手付かずです。
肝心の音の変化ですが先にご報告しました際には、ドンシャリ系で薄いやせた印象の音でした。高域がきつくソースダイレクトでの使用は難しく、トーンコントロールを入れると明らかに劣化が感じられました。(今でも変わりませんが) 部品を少しずつ変えながら試聴してきましたが、最大の要因は電源系でした。これは劇的に変化した事と、年式が古い物では電源系の部品が特に劣化します。高級な電源コードを用いれば更に変化があるかもしれません。 結果ですが、全体のバランスが良くなり高域のきつさは全くなく解像度が高まり奥行き感が強くなりました。当時の開発者は流石ですね。 本当にピュア―な印象で、開発者の思想は「何も足さない」ではないかと思えるほど自然で、味付けの主張は全くありません。艶やかよりは透明感でしょうか。自分が使うのアンプとしてはこれで十分に思います。 当時の価格が126000円らしいので、現在作ったら倍ぐらいではないでしょうか。
程度はすこぶるよく、トランジスタの足も黒くなっている物はほぼありません。全てこのまま使います。 フィルムコンデンサはそこまで劣化はしないようですが、念のため交換。ビンテージ部品でよく見かけるセラミックコンデンサは、多分経年変化に強いのだろうと交換しませんでした。
当店はスピーカーを作る業者ですから、味付けが強い機材は開発の妨げになります。やたらふくよかで艶やかな音もいいなーと思うのですが、これらの機材に合わせると、小さなデジタルアンプなどではやせた音になってしまいます。 当店の販売価格帯では、その様な環境も当然考えますし数百万の機材を用いるお客様はわずかだとは思いますが、いないとは思っていません。このアンプならそれらの幅広いユーザー層にも対応できそうに感じます。 外観の改善はこれから、しばらく暇なしになりそうなので・・・
こんな感想を書いてきましたが、そもそも少々変わった接続で使っています。CDデッキの上にぱっとしない機材がありますが、これはアンバランス信号をBTLバランス(平衡)信号に変換する器械です。ヤフオクで1円で落札した記念商品です。 自作のパワーアンプはBTL入力のみですので、この機材で変換して使っています。アンプの印象もこの変換機の性格がどうしてもプラスされています。 同一条件で試すすべがありませんので、概ねこんな印象でしょう。
余談ですが、このDENONの有名CDデッキは針飛びがひどく処分を考えた程です。蓋を取ってピックアップの脇にある小さな可変抵抗?を精密ドライバーで少しづつ動かして調整しました。 そしたらその後不具合が全く起きず、故障もなく快調です。S10では調整ネジが4カ所あるので、それを調整するのは組み合わせが多くて大変ですが、このタイプでは捨てる前にやる価値が有ると思います。
実は電気回路は詳しくなく、アンプなんて修理できるはずもないのですが、部品の交換ぐらいならと始め、結果がこの通り。
F&T、SIEMENS、AUDAPHONのドイツ製からWIMA、東信、シズキ、パナソニック、ルビコン、ニチコン、FUJI RIVER CAP、HILIPSまであります。詳しい方ならこんなことにはならないでしょう。あれが足りない、これが品切れなど、意図不明な選択となってしまいました。
フィルムコンデンサであれば、パナソニック(松下)の茶色いやつなら1/3の価格で間に合ったかも・・・