社長日記

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昨日は珍しい子に合えました。 朝、近所の神社でコノハチョウに遭遇しました。羽を開くと黒と黄色の独特の色彩で、見た事ないなーと思いながら目で追跡したところ、近くに止まったので出来るだけ接近し撮影しました。


安いスマフォのカメラじゃだめですね。暗い所では綺麗に撮れませんね。 調べて見たら、沖縄当たりで生息する蝶だそうで、なんで小田原に?最近の温暖化で小田原も亜熱帯化か?しかし、木の葉そっくりですね。

昨日はすごい一日でしたね。
ワールドシリーズの試合も歴史的でした。それだけでも長文必至案件ですが、今回は思い切って割愛させて頂き、日米の首脳会談がすごかったですね。


高市総理も初めてで、初顔合わせの階段でしたから、迎賓館では緊張した面持ちでテレビで見ている方も緊張してしまうほどでした。阿部元首相との関係もあり、急速に距離を縮められた様に感じます。


午後からのジョージ・ワシントン艦内での大統領のスピーチはすごかったですね。「日本史上最初の女性総理だ」「彼女は勝者だ」とか、自分のスピーチの中に高市総理を入れてしまう、ほぼ全てが型破りでしたね。それから、マリーンワンに他国の首脳が同乗するのは異例と言っていましたが、ほぼ初ではないでしょうか?


未だ代表質問も終わっていない状態で、正にロケットスタートと言えるでしょう。世界の動きが更に早くなった様に感じます。今はそれぞれの信頼関係を深める段階ですが、今後は難しいかじ取りばかりになるかも知れません。64才は総理としては若い方かも知れませんが、それでも重労働と重圧の日々でしょう。体調を崩さぬようご自愛頂きたいと思います。


今までお気に入りで使っていたSONY TA2000Fですが、故障して使えなくなりました。
内部基盤をくまなく確認し、気になる所を交換してみたのですが直る気配がありません。ハムノイズが入るようになり、右側からの音が出ません。時折気分しだいで音が出たりするのですが、パンって激しい音がしてそれから無音になります。


メーターもその時は動きませんし、パンって音がコンデンサの異常放電の様にも感じます。劣化しているトランジスタ類もなさそうで、完全にお手上げです。内部電圧も150vと37vの2種類ですが、入力は正確なのに変圧が全く効かなくなり、可変抵抗で調整するのでしょうが、何おやっても入力時の電圧のまま流れてしまいます。一部の抵抗が燃える事態にまでなってしまいました。

 


最後の手段で考えたのは、同じアンプをまたヤフオクで購入し、基盤の差し替え等で問題を追及するか片方を部品取りにするか、そんなことを考えオークションサイトをさまよっていました。
相場では2~3万円程度の様なので、そのつもりで入札準備をしていたのになぜか全く違うアンプを購入してしまいました。


「馬鹿なの!」と自分でも思います。しかもジャンク品扱い。少しは期待しましたが標記の通り壊れていました。片方の回路が生きていたので、部品を入れ替えたりして問題個所を特定し、USA製?の電解コンデンサが原因なのを特定しました。結局古いコンデンサを入れ替え、変な修理箇所を手直しして使える所まで復活させました。


いつの製品か分からないのですが、クアトレと言うメーカーも知りませんでした。縦スライドのボリュームも下から5mmが調整範囲でめちゃくちゃ使いにくく、ボリューム前に100KΩをぶち込んでなんとなくそれっぽく仕上がりました。


音の印象はアメリカンサウンドって感じでしょうか。中低音の厚みがぶ厚く、4インチ程のユニットではコーンがぶるぶるになってあまり音量を上げられません。手持ちの12AX7の自作プリアンプも有るのですが、一部の音に気になる所があって市販のプリアンプ(年代品でも可)が欲しかったのです。SONYのアンプはしばらく塩漬け、今度のクアトレ BOD 1Bはまるで機能が無いので、少し寂しいですが・・・

アメリカの関税交渉のリミットが7月9日に迫ってきましたが、なんだか殆ど進展していない様で策が無い状態で決裂しそうな雰囲気です。


政治的にはどうなってゆくのか解りませんが、現状スピーカーに係る世界では由々しき事態になってきました。アメリカの対規模商社の製品をメインで使ってきましたが、生産地は全て中国でそれをアメリカ経由で取り寄せています。先日欠品になったユニットを注文した際に、一部は昨年より価格が倍になり、更には入荷の予定が立たない物まで現れ始めました。
結局とんでもなく関税がかかり、その製品の商品力が保てるのか、大量の在庫を抱える事になるのではと中国側に発注出来ない状態に陥っている様です。


国内の代理店やアメリカの倉庫に有る在庫ですら大幅な値上げが発生し、原価が高騰し販売価格の見直しも含め検討しなければなりません。それだけなら企業努力等で対応するのも出来るのかも知れませんが、部品そのものが手に入らなくなる現象が起き始めました。


インドネシアにあるメーカーは、ユニット用の紙が無いので生産できないなんて言ってますが、最後まで手に入るのは紙でしょって言いたいです。売れる見込みが無いのか在庫管理がめちゃくちゃで、製品化には使えなくなりました。その都度ユニット交換に伴う回路の見直しを迫られることもしばしば。安定供給が難しくなってきました。現在のラインナップも既にユニットが手に入らなくなり、生産中止が決まっている商品もあります。


今後、ばったもんでもいつまで販売してるか分からないユニットであったり、怪しい商品でもそれらを使ってでも製品化しなければ、生産することが出来なくなります。こちらも、少しでもお求めやすく良質な商品を開発するために、そんな部品でも品質確認と重ねてご満足いただける商品を作り続けようと思っています。

 

新商品発売記念セール 4月24日〜5月6日まで実施中‼


対象商品が10%以上OFF


ようやく部品がそろいました。高額商品を含むことから、それ程在庫数は確保できていませんが、ついに発売開始です。


※在庫が無くなり次第終了となります。
※キャンペーン対象商品はオーディオ会員様5%OFF対象外となります。


写真はHC-TX630と特別仕様のHC-TX051 1インチフルレンジです。
現在、欠品部品の取り寄せ中ですので販売ページが準備できても、肝心の在庫が準備できずにいます。
今月1日に発注しましたのでそろそろだとは思います。今月末には販売できると思っています。


さて、アメリカのトランプ関税の影響は計り知れません。近年のオーディオスピーカー部品の90%以上は中国で生産されており、その規模はすさまじくスピーカー製造工業ばかりの町が有るほどで、世界中のパーツを生産しています。それらは各国(日本も含む)メーカーが中国の工場に発注する形で、私達が使っている部品もその殆どが中国以外のメーカーで且つ生産地は中国のパターンです。


まあ、アメリカと中国の間での関税ですから、あまり影響が無い様に思われるかも知れませんが、こちらで製品に使用している部品の殆どが中国製、アメリカ商社のアメリカ経由になり、このまま関税が上乗せされると価格が3倍になってしまいます。


もはや商売と言う現実からは程遠くなってしまいます。今年の様子を見て全て商品の見直しに迫られるかも知れません。いつも頼りにしている商社の方に今後相談し、どのような方法があるか、どのタイミングで製品見直しをすべきか、色々考えなければならないでしょう。


体の方も、なんとなく最近は音が曇って聴こえたり、左右のバランスがなんとなく怪しかったり、部品だけではない障壁も出てきそうで、心配したらきりがありません。そんな中HC-TX630は個人的にも満足できる内容に仕上がったと感じています。

皆さんは因果応報って信じますか?
突然怪しげな話ですので、発信力のあるメタ(旧フェイスブック)やX(旧ツイッター)等では書けないので、このブログにこっそり載せます。


因果応報(カルマ)は今世の行いが来世に影響したり、前世が今に影響する、そんな話ですが基本的に「罪」の報いとなる様です。

3日ほど前でしょうか、フジテレビの第三者委員会の報告が報道機関から知らされていましたが、その詳細はおぞましいと感じる程の内容で、今後この会社はどのように立ち直ることが出来るのか、重苦しい思いでいます。
特に中居くんは逮捕された方が良いのではないでしょうか? 爆弾発言ですが、最後の記者会見も無く被害者や関係者への心からの償いもないまま、逃げ通しこ今世を過ごそうとしているように感じます。このままでは強烈な「罪」を自ら背負ったまま因果応報を受けてしまいます。逮捕されれば法的な償いと反省(猛省?)、それから被害者に対して心からの謝罪と償いが本心から出来る様になります。自らの罪を今償わなければ途方もないカルマを受け、大変な罰を体験することになるのではないでしょうか。


もちろん被害者の方々には心よりお見舞い申し上げますが、この「逮捕」は本人にとっても大切な事になるのではないでしょうか。現状ではごく一部の被害者に限られていますが、それこそ神様は見ていますので、全てを出し切ってしまい、本当に償いが必要な人に償いをする、そんな機会が必要なのではないでしょうか。


彼自身、心底自らの件に向き合い正しき行動を本心で起こせる、その様な機会が現れる事を望みます。


1年半前にも載せましたが、かつてお勉強用に使ったスピーカーを再び引っ張り出し、少しいじってみました。


見た目は変わりませんが、低域が弱いのでリアバスレフに改造し、それでも今一なので更にネットワークい回路を調整。
EVのPro-8Aは確か能率が94dB位は有ったはず。追加で使ってるウーハーは確か87dB程度。そのままでは能率が違い過ぎますから、Pro-8Aを90dBに抵抗で調整しその差を-3dBにしたところでちょうど良いバランスまで出来ました。


このサイズで90dB以下にするのはいささか寂しいので、ウーハーと完全には合わせず、それでも低域の不足感は感じない範囲にしています。欠点はその抵抗が10Wですので、許容範囲が自動的に10Wになる事です。家庭での使用では問題はありませんが・・・

 


愛車ストリームも早や15年。我が家のCVとして活躍してきたのですが、過酷な環境とガソリンスタンドの洗車機以外に満足な洗車もせず、ついにボンネットとルーフの塗装(表面クリヤー)が剥がれて悲惨な状況でした。


直したいのですが、今更オールペンも不要がかかりすぎるし、15年落ちだし、自分で治すことにしました。 流石に高額の工賃を取るだけのことはあり、ボンネットの塗装を失敗し、つや消し黒塗装。悔しいのでデニムブルーのラインを入れてみました。
ついでにそこらじゅうの擦り傷を部分塗装し、バフ磨き、ワックスまで済ませ完了です。


まだまだ使う予定ですので、もう少し大事に乗りたいです。


昭和54年の学研製の発泡スチロール専用カッターです。
 
スピーカーの緩衝材に発泡を使っているのですが、その近年の価格高騰で加工費が数万円になります。とは言え販売価格を上げるのは難しく、内製で緩衝材を製作することにしました。
 
まだ発泡スチロール自体はホームセンターで安く売っています。それを買ってきてカットするのですが、のこぎりの様な道具を使うと粉がひどく、激しいストレスを伴います。そこで細くカットする部分で、電熱線を用いたカッターが必要になりました。
 
だいぶ探しました。学校教材以外でこのようなしっかりした機材が殆ど販売されておらず、Amazonでも見つからなかったのですが、ヤフオクで昔の物を入手できました。学校備品シール(ナンバー)が貼ってありましたので、昭和54年だと分かりました。昔の器械ですが、未だ戦力です。


大変な寒波ですね。大雪に見舞われた方々に心よりお見舞い申し上げます。


試作段階ですが、6.5インチウーハーの当店では大きなスピーカーを製作した動画とその音を空気録音した動画の2本を今日アップしました。


前回の社長日記に掲載しましたコンプレッションドライバーを使った、少々風変わりのスピーカーです。音作りでの問題もあるしフラットな性能とは言えないのですが、それでもかなり良いですよ。音の正確性ではドームツイーターが良いのでしょうが、ラッパ型はそれはそれの良さがあります。宜しければ動画をご覧になってみてください。


製作動画:https://youtu.be/1BghHfPL_0U


録音動画:https://youtu.be/r3NZ-yhPZ4k


初めてコンプレッションドライバーを入手しました。
そもそも高価なツイーターですので、当社で製品化できるはずもなく、趣味で余計な物を買うのは良くないと思っていましたので、これまでテストすらしたことがありませんでした。


コンプレッションドライバーは一般のホーンツイーターとは異なります。自分も同じ様な物と思っていましたが、ヴォイスコイル径34mm(小さい方の規格です)の金属ドームを背面に設置し、そこから発生する音を圧縮する形でホーン側に発出します。後ろ側の黒い樹脂部品を外すと、ドーム型ダイアフラムが交換できます。そもそもPA用に大音量を発生させるシステムで、100dBを超える音圧を達成できるのはこの方式の特徴です。


他の金属系ホーンツイーターも複数試しましたが、それらと比べても中高域の解像度が抜群です。正に生音と言えるでしょう。他の形式より低域の再生が可能で、800Hz位から使えちゃいます。許容入力も200wなど耐久性もあり、800~1.5KHz程度でクロスを組むシステムも多くみられます。


欠点と言えば、広角に音が広がるのはドームツイーターに勝てません。ホーンに向かってフーっと息を吹き込むと壊れます。逆ホーンの威力はすごいんですよ。85dB程度のウーハーと組むと、20dB近く抵抗で落とさなければならないので、なんとなく勿体無い。家庭向きではないのでしょうが、これをパーソナルで楽しむのもなんとも醍醐味でしょう。想像してた以上に小音量でもホーン効果が楽しめ、中域の艶やかさが魅力でしょう。


継続性は難しいかも知れませんが、安価な製品を見つけましたので、これで製品化してみたいと考えています。


昨日台湾より最後のHC-TX420用ウーハーが届きました。
このメーカーが今後どのような活動をするか分かりませんが、アメリカのParts Express で取り扱いを読めてしまったので、メーカーも締めてしまったのかも知れません。この部品が無いと製品が作れないので、ダメ元で聴いてもらったら、メーカー倉庫に48本あるとのことで、全部購入しました。


一年以上分の在庫で支払いが厳しいのですが、HC-TX420がこのウーハーで最後になるので、大切に使って行きたいと思ってます。今も触れましたが、単純計算で24セット販売すれば基本的にこのウーハー仕様のHC-TX420は生産終了となります。


ウーハーを変えて継続することになると思いますが、また別の密閉型も考えています。最近、経済動向が怪しくなり、ユニットメーカーに変化が起きている様です。仕入れ先のショップでもいつ、何が無くなるのか、それも予告なくだそうです。このメーカーは個人的にひいきのメーカーでしたから大変残念です。品質も中国製と台湾製ではまるで違います。国産品程ではないのでしょうが高品質で安心できます。新しいユニットも作って欲しかったのですが・・・


29年ぶりに箱根彫刻の森美術館に行ってきました。

1995年マリソール展がありそれを見に来て以来。今回はお世話になった作家 船越桂展を見に家族で行ってきました。


昔有った、澄川喜一先生の作品は無くなってましたが、アンソニー ゴームリーの作品を見てこれました。彼の作品を見たのはバブル時代のころ以来です。
上り下りで足が痛くなったステンドグラスのタワーから撮影しました。今月は知人の個展、同時に小田原の市民展、西相美術展に絵画で参加し、昨日上記の美術館巡り。これから「月」の絵を描こうかと思ってます。芸術の秋ですね。


比較的初心者の方にも扱い易い商品を製作しています。
少し前に流行ったデザインで、葉巻型のツイーターが上部に載る形です。BOXは全てMDFですが、白い枠の中にゼブラウッドのツキ板仕様のバッフル板、少々北欧風を意識してます。


上部にツイーターを別置きする理由は、電子部品を極力減らし、6db/oct接続で更にツイーターを正接にし位相を合わせるためもの形にしました。
当店では幾分安価に設定して販売する予定で、現在部品を取り寄せ中です。今月末の発売予定。

 

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前回の社長日記で掲載しましたダンパー無しの廃品利用ウーハーで、型番無しの特別スピーカーが完成しました。


某店舗用品ショップから15年ぐらい前に購入したディスプレー用BOXを改造し、ちょんまげ型ツイーターで2Wayにし、面白い物が出来ました。
先の店長日記にも触れましたが、ダンパーからのノイズがゼロなので、こんなにすっきりした音になるのかと驚かされています。部品そのものは特別豪華な物ではなく、マグネットも一般的なフェライトです。確かにWavecorはヴォイスコイル径が32mmと大きく、ボビンの質も良いようですし、マグネットも幾分大きい様で、その点では良い物と言えるでしょうが・・・


ツイーターは力いっぱい安いです。でも悪くない。この形状でなければ上載せタイプにはなりませんし、BOXと載せた繋ぎがそれなりに見える物でなければ無骨になってしまいます。(これでも無骨ですが)
上載せタイプはウーハーとツイーターの位相を合わせるのが楽で、概ね計算上のネットワーク回路で前後の調整できれいにまとまります。このウーハーは高域に向かいインフィーダンスがだいぶ上がるので、コイル1つではハイカットが出来ません。仕方なく12dB/octにして、ツイーターを6dB/oct(コンデンサ1つ)の設計にしています。単純に回路を納めるスペースが取れず、出来るだけ簡単にしました。クロスは5KHz付近でツイーターは拘りの正接です。ウーハーとツイーターがあべこべの動作をしない様に正接にすると、こんなに後ろに下げなくてはなりません。
クロスを1.5KHz位まで下げればそこまで下げなくても良いのでしょうが、ツイーターの性能が足りません。Midwooferを考えれば適当ではないでしょうか。


ダンパー無しは耐久性に問題が有るので製品化は出来ませんが、この方法だとそこそこ良い音の製品が出来そうです。作りの豪華さを選ばないで質が良く安価な製品を選択すれば初心者用のお手頃製品が出来るかもしれません。


少し考えてみます。


また特殊なユニットを作りました。
WavecorのWF118WA02を分解しダンパーを除去し、磁性流体を使ってヴォイスコイルを安定させる実験をしました。全く良くならず、ばらした状態でしたので捨てようかと思ってました。元々のフレームは先に紹介したユニットに使用してしまいましたので、こちらはPeerlessのフレームを強引にマグネットに設置し、振動板を取り付けています。


さて、ダンパー無しで更に磁性流体も除去しましたので、ダンパーに代わる仕組みが必要です。そうでなければ、振動板を元の位置に戻す効果が無くなる事と、使用中にヴォイスコイルがマグネットに当たり、ノイズを発生させてしまいます。
それではと対策したのが調理用のタコ糸で、瞬間接着剤で引っ張りながら接着しヴォイスコイルを安定させています。


これは、ユニットを成立させる方法でしかないのですが、ダンパーから発生する音、要するにノイズが出なくなります。最近のユニットでは対策済みが多いのですが、ダンパーとマグネットの間の空気が抜け難い問題があり、これだとその問題ももちろんありません。コーン紙の振動板以外から音が出ないのは、当たり前の様ですが実はそんなウーハーユニット殆どありません。


現在BOX製作中ですが、これが思ったより濁りが無い音に感じています。もちろん量産化は難しく、そもそもヴォイスコイルがマグネットの中心に来るように固定するのが難しく、捨てるつもりだったからできたものと言えると思います。


今から十年以上前に発売したYosegi-Lで使用したWavecorのWF110WA02と言うユニットがあり、その後生産中止となった型です。そのユニットを諸事情からフレームだけ使いばらばらの状態で保管していました。


なんでもネオジムマグネットのライセンス費用が高騰し、ふんだんに使っていたこの商品は採算が合わず終了したようです。その協力マグネットが懐かしく、それ以外に実験で使った同メーカーのWF118WA02のフレームを移植し、苦労しましたが同じ様な音が出る所まで再生しました。


磁気力ももちろん磁気密度が高いネオジムマグネットの仕様なので、特にBTL出力アンプならなおさらか?ブレーキが利いたフェライトの同型ユニットとは一味違うサウンドが楽しめます。(ですがマニア向けですけど・・・)
ハイ上がりで高域にピークが有るユニットなので、調整をし8KHzでクロスを組んで2Wayのスピーカーに仕立てました。もちろん売り物にはなりませんけど。


Amazonでスパーツイーター用のリボンツイーターが販売されていたので、それを加工し裏側の穴をふさぎ、HC-TX301用の試作BOXを改造してカエル目みたいなBOXデザインとなりました。
これでウーハー、ツイーター双方とも12db/cotの回路でツイーターも正接、奥行きを調整することで位相の設定を行ってます。

もう一組実験で使ったユニットがあり、そちらはダンパーを切り取ってしまった物ですが、こちらも何とか動作出来る様になりましたので、暇な時に適当な箱を作って余りのツイーターと組み合わせ再生しようかと思ってます。

ONKYO


昨年の5月に廃業を決め、完全にメーカーを畳んでしまいました。早いものでもう1年以上経ちました。
日本のオーディオ機器では最も売り上げを上げていた企業でしたが、大勢の社員抱える企業としては存続は難しかったのでしょう。かつての有名メーカーだったパイオニアも共に葬り去られました。ONKYOは一時スピーカーメーカーとまで言われ、セプターシリーズは注目された商品群でしたが、最後のセプターSC3は思うような販売数にはならなかったようです。


それもそのはずで、どれほど品質や性能が良くても市場のニーズが大手企業を支えるほどの規模に無いのが現状です。今現在でもソニーやビクター、ケンウッドなどスピーカーを作るメーカーはまだありますが、手ごろな物は概ね中国製で日本製商品が通常の市場からほぼなくなってしまいました。
高井工芸がそれを担うなどとは全く思いませんが、全てをなくしてしまうと作りたい時に作れなくなる問題もあります。伊勢神宮の式年遷宮でもお社作りの技術の伝承目的とも言われています。儲からないからとか、この程度の物と言って葬り去ってしまうと、旨味の無い社会になってしまいそうです。


ガレージメーカーだからこそそんな事が出来ると思っています。それでもスピーカーの製作は出来ても肝心のユニットは作ることが出来ません。もちろんそのノウハウも無く、多くの資金力が無ければその技術を継承することが出来ません。そこまでは無理なので考えない様にしています。